準決10Rは、古性優作(32=大阪)が最終3角過ぎに4番手まくりを放ち、3連勝で決勝一番乗りを決めた。これで96年神山雄一郎以来、史上2人目となる寛仁親王牌完全Vへ、また、97年の神山以来、史上7度目(6人目)のG1年間3冠に王手をかけた。2着に南修二、3着には佐藤慎太郎が入った。

レースは佐藤がS取りし、新山響平-佐藤-成田で前団。中団4番手に古性-南の並びで周回を重ねた。誰も押さえに来なかったため、赤板から新山が先制、後方から動いた松本貴治は新山をたたけず、佐藤に張られ終始、外並走となった。古性は終始、楽に4番手を回り、最終3角過ぎから外を踏み出し、先頭ゴールを決めた。

「とりあえず、ホッとしています。まあ、僕だけ動いていないので…。初手も理想のところを回れた。セッティングをいじったんですけど、あまり良くなかった。3連勝でも? たまたま。応援してもらえるように頑張ります」と、古性は淡々と語った。

2車単(1)(9)は520円、3連単(1)(9)(2)は1540円でともに1番人気決着だった。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)