四国でも華々しく冬の祭典が開幕! 丸亀ボートのG1「第61回四国地区選手権」は9日から6日間開催で行われる。若手の登竜門とも言われる地区選。初参戦で「ジャンプ」アップを狙うのが中村晃朋だ。以下は中村晃朋との一問一答。

 -初めての四国地区選、そして初めてのG1舞台

 中村晃朋(以下中村) G1にはA1の立場で出たかったというのが正直な感想です。でもこれが今の僕の実力。この立場を理解してあくまでもチャレンジャーとして思い切り先輩方に立ち向かっていきたい。

 -昨年は2期連続でA2の勝率を確保。A級選手として地盤は固まってきた

 中村 まだ優勝もできてないし、技術も調整力もまだまだですね。でも自分は不器用で急には強くなれない。ひとつひとつ課題を克服して、一歩一歩上がっていくしかないですね。

 -師匠(重成一人)といっしょに走れる初めてのG1

 中村 今、僕がレーサーとして走れているのは、すべて師匠のおかげです。競走だけでなく人間としてどうあるべきか、師匠から教わってきました。だから早く強くなって師匠に恩返ししたいというのが僕の一番の目標です。師匠からは「お前まだまだやな」と言われてるけど、四国地区選で直接、師匠からアドバイスをもらえるので、貴重な経験になると思います。

 -将来の夢は師匠、そして妹(桃佳)といっしょにSG

 中村 当然そうですね。妹は先にSGを経験して、またひとつ上のステップに上がった。僕も続きたい。

 -四国地区選の目標は

 中村 僕の立場で予選突破なんておこがましい。僕の売りである「最後まであきらめない競走」を見て欲しい。自分の存在感を示したい。それだけです。(取材・構成・神田成史)

 ◆中村晃朋(なかむら・あきとも)1991年(平3)11月3日、香川県生まれ。111期として12年11月の丸亀でデビュー。優出10回も、まだ優勝歴はない。同期に安河内将、竹井貴史ら。168センチ、53キロ、血液型A。