野添貴裕(45=大阪)が19年ぶりのG1優勝を果たした。うねりが発生した1M、イン先マイの石野貴之は出口で舟が浮き、野添が3カド山本隆幸の攻めを止めつつ冷静に差し伸びた。99年3月丸亀MB大賞以来、2回目のG1制覇を果たし、3月の浜名湖SGクラシックの出場権を手にした。石野は2着、3着は木下翔太が入り、大阪トリオで上位を独占した。

 びわこ名物の中間整備で、51号機が覚醒。終盤のペラ調整で、うねりも乗り越える文句なしの仕上がりになった。「準優日に初めて(ペラを)たたいて、優勝戦の朝もたたいたら、感じがすごく良かった。この水面ならチャンスはあると思った。51号機は、3月のレディースオールスターでも楽しみ」。来月に控える女子レースの祭典で誰が怪物エンジンを引くか、今から興味深い。