柴崎淳(33=三重)が嵯峨昇喜郎をまくって、17年10月平塚以来、G3通算4度目(地元は3度目)の優勝を飾った。

地元G3初優勝は08年で、切磋琢磨(せっさたくま)する浅井康太よりも早かった。それから10年、KEIRINグランプリを含め、G1ウイナーとして活躍する兄弟子に大きく水をあけられた。Vゴールを切った後、「10年、なかなか勝てなくて葛藤したときもあった」と、いろいろな思いが去来した。

地元G3はステップアップの場。次走の競輪祭が本番だ。昨年の決勝で脇本雄太の番手を回りながら優勝を逃した。「大チャンスをものにできなかった。そこから、G1を勝ちたい気持ちが人一倍強くなった」。

118点のハイアベレージを保ちながら「まだ、好調とは言えない」と伸びしろはある様子。一回り大きくなって小倉に去年の忘れ物を取りにいく。【村上正洋】