植原琢也(26=埼玉)が積極策で1予を突破した。3Rは鐘4角から迷わずスパート。番手の神山雄一郎が離れ吉田茂生に番手に入られながらも2着に粘り込む好走だった。

4月に不運にも練習中の落車で左手首を骨折。7月に復帰して復調途上の段階だ。「まだ仕掛ける反応や、出てからのペースなど要所の部分がまだまだですね」。笑顔を見せながらも5割の自己評価だったのは、負傷前より高いステージを目指しているからだ。

「けがをして、これまで甘い気持ちもあった自分に気付かされた。去年は練習もサボってばかりだったけど、今はすっかり練習ぐせが付いてます」。これこそけがの功名。1本スジの入った植原の完全復調は、そう遠くないはずだ。