周囲も自らも待ちわびた瞬間だった。平石和男(55=埼玉)が7Rのイン戦で逃げ、36年前にデビューした地元で、史上157人目の通算2000勝を達成した。ピットに引き揚げると苦楽を共にしてきた先輩、後輩から多くの祝福を受けた。「こんなに時間がかかってすみません」と照れた。9R発売中に水神祭で祝われた。

8950走目での偉業に、ファン、家族へ感謝した。「戸田で節目に勝てたのは良かった。でも、最近はお客さんに貢献できていないので申し訳ない。それに仕事バカで家を空けることも多いから家族、子どもにも感謝してます。2500勝、3000勝と大きなことは言えないので、1着を1本でも多く取れるように決め手、決定力を上げたい。優勝もしたいな」。1着を増やすこと、約3年遠ざかる優勝への意欲も見せた。