新田康仁(48=静岡)がA級決勝で完全Vに挑む。今期(1~6月)は2回の失格による減点でA級降格となった。「A級の競走は、自分がS級で長年培ってきたセオリーと全く違った。どう走ったらいいのか分からない時期があったがやっと慣れてきた」とこの半年間を振り返った。

来期(7~12月)はS級1班に復帰するため、胸の内には「A級の競走に慣れなくては勝てない」との思いと、「A級の競走に慣れてはいけない」という気持ちが交錯する。苦しみながら競走する中で、115期や117期ら若手選手が成長する課程を見るのが楽しみのひとつにもなった。「強くなりそうな若手がいたら、地区が違ってもアドバイスしたりします」と楽しそうに話した。

自身の事になると「7月からのS級でちゃんと対応できるのか怖い部分もあるが、自分のキャリアが試されると思うので頑張りたい」と前を向いた。決勝は機動力を発揮して完全Vを決めることがテーマ。S級復帰につながる走りに徹していく。