20年8月の富山で優勝したのを最後に産休に入っていた長沢彩(34=福岡)が、2年ぶりにバンクに戻ってきた。

「2日前に(復帰のための)走行検査を受けたばかり」と、開催前日に急きょの追加参戦が決まった。「早めに復帰したいとは思っていたけど、夫(佐藤健太)も競走に行っていたし…。子供が預けられないと思って悩んでいたら、お母さんが仕事を休んでくれて『走ってきていいよ!』と送り出してくれたんです」と、家族のサポートを受けて戦列に復帰する。

「(産休が)長引いてしまったし、足も正直、分からない。前みたいな感覚では見てもらいたくないかも…。いろいろと思い出しながら走りたい」。手探り状態で不安を口にするが「私は本番タイプなので」と言うと“勝負師の顔”を取り戻した。

ブランクを克服して、最強のママさんレーサーとなるか、まずは予1・6Rの走りを見守りたい。