ガールズケイリンの歴史の証人・中村由香里(41=東京)は、40代に入ってさらに強くなっている。「ティアラカップ(9月名古屋)の出場が決まって、恥ずかしい思いはしたくなかった。その一心で恐ろしいくらい頑張れました」。

練習はうそをつかない。8月宇都宮では1年ぶりの優勝をもぎ取り、照準のティアラカップは奥井迪の2着に入った。「年齢を言い訳にして、ブレーキをかけていた自分がいた。精神力が医学を超えましたね」。極限まで自分を追い込めたことで、精神も肉体も若返った。

予1・6Rは勝負どころでインに詰まり、足を使う場面もなく3着に終わった。「調子はめっちゃいいのに、もったいなかった」。このたまった鬱憤(うっぷん)は、予2・7Rで晴らす。