大一番へ向けて貴重な優勝だ。「日刊スポーツ杯争奪戦」は赤岩善生(47=愛知)が逃げ切って、今年3度目の優勝を決めた。2着は松尾昂明、3着は篠崎元志が入った。

勝ち癖を付けるのに絶好の機会だった。赤岩はコンマ13のスタートを決めて先マイを果たすと、連争いを繰り広げる相手を尻目にバックで突き放した。F持ちでの参戦だった。

「行き足がいいのでスタートは行けた。(8月の)蒲郡で1本持って、集中力が増した」

3月の徳山一般戦以来、6カ月ぶりの優勝。8月の当地SGメモリアルで1勝もできなかった悔しさも少し晴らした。

最大の目標は地元蒲郡のSGダービー(10月24日~)だ。「チャレンジカップに(F休みで)出られないのもある。ダービーに向けて、いい優勝になった」。6月の蒲郡周年では、優勝戦1枠で2着に敗れた。リベンジを完成させるためにも、次節の芦屋一般戦(28日~)以降も集中力を高めた戦いを続ける。