梅川風子(32=東京)が完全VとともにG1初優勝を遂げ、第1回大会の女王に輝いた。逆転でガールズグランプリ(GP、12月29日・立川)の出場権も獲得した。


競輪祭女子王座戦を制して笑顔の梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦を制して笑顔の梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦の決勝を1着でゴールする梅川風子(左)と、2着・佐藤水菜(中央手前)
競輪祭女子王座戦の決勝を1着でゴールする梅川風子(左)と、2着・佐藤水菜(中央手前)

思わず右手が上がった。梅川が苦しみの中でG1初制覇を果たした。ナショナルチームのライバルで断然人気の佐藤水菜を差しての完全V。通算200勝でもあり「うれしいです。(200勝は)びっくりです」と目を丸くした。


優勝した梅川風子は、ゆうちゃみと記念写真に収まる(撮影・冨田成美)
優勝した梅川風子は、ゆうちゃみと記念写真に収まる(撮影・冨田成美)

直前のジャパントラックカップでは佐藤、そして太田りゆの後塵(こうじん)を拝した。小倉入り後も「初日当日欠場かも」という悪い状態だったが、前身のガールズGPトライアル時代に2度優勝を飾った好相性の小倉バンクが後押ししてくれた。


予選で山原さくらと尾方真生がもがき合うなど運も味方。「体調も気持ちも下降気味だったけど、これをきっかけにまた頑張りたい」と前を向いた。


競輪祭女子王座戦を制し、ファンの声援に応える梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦を制し、ファンの声援に応える梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦を制し、インタビューに応える梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦を制し、インタビューに応える梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦を制し、賞金ボードを掲げる梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦を制し、賞金ボードを掲げる梅川風子(撮影・冨田成美)

逆転で切符を手にしたガールズGPに向けては「前回の立川GP(19年)は落車(再入7着)しているので、今度は地元で熱いレースをしたい」と意気込む。V字回復した梅川が一躍、優勝候補の一角に浮上した。【栗田文人】


競輪祭女子王座戦を制した梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦を制した梅川風子(撮影・冨田成美)

◆梅川風子(うめかわ・ふうこ)1991年(平3)3月1日生まれ、長野県諏訪郡出身。山梨学院大卒。競輪学校(現養成所)112期生で卒業記念レース女王。17年7月に京王閣でデビュー(予選4、1着、決勝3着)。通算315戦200勝。通算獲得賞金6313万1800円。158センチ、60キロ。血液型A。


競輪祭女子王座戦を制した梅川風子(撮影・冨田成美)
競輪祭女子王座戦を制した梅川風子(撮影・冨田成美)