日刊スポーツ新聞社制定「第38回ボートレース年間三賞」表彰式が2日、東京・品川プリンスホテルで行われた。2年ぶり4度目の殊勲賞に輝いた峰竜太（38＝佐賀）をはじめ、敢闘賞の赤岩善生（47＝愛知）、技能賞の石野貴之（41＝大阪）、賞金女王として特別賞となった遠藤エミ（35＝滋賀）に、記念盾と賞金が贈られた。式典の開催は21年以来3年ぶりで、読者および関係者約120人が4人を祝福した。

初の敢闘賞を受賞した赤岩善生は静かに重みを実感した。「こういうところに慣れてないから」と一瞬、表情を緩めつつ「表彰というよりは舟券貢献が高かったと言われるのは選手冥利（みょうり）に尽きるよね」と胸の内を明かした。

23年の合計2連対数は全レーサー最多の200回（1着98、2着102）に達し、年間最多勝の白井英治を上回った。10月蒲郡ダービー後にフライング休みはあったが、どんな状況でも、上位着を狙った。「目の前の1走1走に集中して必死に走っているだけ。彼ら（峰竜太、石野貴之）みたく大きいレースは取れないけど、諦めないスタンスで走ってます」。調整、レースに真剣勝負を挑み続けた。

超一流の整備力を支えに、1走入魂の走りに変化はない。「プロとして準備するのは当たり前。最後までやり切る。1走たりとも無駄にしない」。24年も確固たる信念を胸に、毎走に全力を注ぐ。

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