真杉匠(25=栃木)が準決10Rで逃げ切り、決勝一番乗りを果たした。

同県の坂井洋が番手、静岡の渡辺晴智が3番手を固める3車ライン。打鐘3角から駆け出し、別線の抵抗に外を回されながらも力で押し切った。

番手の坂井が車間を空けながら援護し、鮮やかな栃木ワンツー決着だった。

今期は序盤から負傷が多く、前回の川崎G3は決勝を外した。近況を不安視する向きもあったが、もう心配なし。「日に日に良くなっている。ただ、自転車の感じが良くないので、もっといじりたい。出切ってから、もうちょっと回せるはずなので」と、さらに精度を上げていく。

坂井は「今日の真杉は本当に強かった」と称賛した。地元埼玉が5人で並ぶ決勝も、真杉-坂井で風穴をあけるか。