鐘ケ江将平(37=飯塚)が8周回1角で先頭に立って押し切り優勝。通算12度目のVは、うれしいG1初制覇となった。2着は斎藤正悟、3着には西翔子が入った。

2011年のデビューから今年で選手生活15年経った鐘ケ江が、落ち着いたレース運びでG1初制覇のチャンスを見事につかんだ。

なにより、冷静な判断が功を奏した。レースは西翔子、斎藤正悟の地元0ハン両者の引っ張りで始まった。鐘ケ江は5番手発進。2周3角で3番手にいた浅田真吾が落車し、その直後にいた岩見貴史が落車を避ける形で大きく後退。鐘ケ江は3番手へと浮上した。

「中盤までの感じでは(前を)抜けないと思った。ただ、自分は序盤から(ペース的に)オーバースピードだと思っていたから、ペースも上げずに自分のペースで走った。後半は前のペースが落ちた? そうですね。西翔子さんとかは序盤から100%で走るタイプだと思うので、後半ペースが落ちる予測はしてました」。展開をしっかり先読みできていたことがVの大きな要因だ。

7周回3角。先頭を守る西が競走車を大きく滑らせた。直後の斎藤が内をすくって一瞬、先頭に立つが、その後ろにいた鐘ケ江が、斎藤のさらに内へと落ち着いて競走車を向けると8周1角で先頭に立ってそのまま押し切った。

「なんでこんなに冷静なんだって。珍しく。あれって。だいたい、いつもは自分の方が無理してミスする方なのに。西(翔子)さんが滑らせて斎藤(正悟)さんが入っていったシーンは自分も構えて態勢を取れていたから良かった。8周回、(自分の)タイヤは大丈夫でした。エンジンの出来が良くてタイヤの裏付けがあるのが大きいですね。試走は準決勝戦よりエンジンは重たい感じがあった。ちょっと怪しいかとも思ったがレースでは大丈夫でした」冷静な判断力でG1初優勝をまさにもぎ取った。

G1ウイナーになった今、来年の抱負を聞かれると「来年の抱負ですか? もっと仕事します。鐘ケ江スタイルです。いつもの自分通りに」15年以上もオートレーサーとして培った技術をさらに進化させるべく、鐘ケ江は2026年にさらなる高みを目指す。