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中央競馬騎手年間ホープ賞に大野拓弥

9月2日、トランスワープで新潟記念を制した大野騎手
9月2日、トランスワープで新潟記念を制した大野騎手

 日刊スポーツ新聞社制定、日本中央競馬会協賛の「中央競馬騎手年間ホープ賞」に、デビュー8年目の大野拓弥騎手(26)が選出された。今年は積極的にメンタル改善に取り組み、自身最多となる48勝を挙げ重賞2勝。通算200勝も達成し、来年以降の躍進のきっかけをつかんだ。

 念ずれば花開く-。大野が常に胸に宿す言葉を体現した1年となった。ホープ賞受賞の一報を受け、「本当ですか? ありがとうございます。なにしろ今年は良いリズムで乗れましたからね」と笑顔をはじけさせた。今年の年間勝利数は昨年の34勝を上回る48勝。通算200勝も達成した。デビューした05年から7年連続で単勝万馬券を演出するなど波乱を巻き起こした超穴男が、12年は人気を問わず着実に結果を残してきた。

 デビュー8年目。好成績の要因を「巡り合わせですかね」とはにかみながら総括する。だが、それは自ら引き寄せたものでもある。昨年の暮れあたりから積極的に自己啓発本や他競技の一流選手のエッセーを手に取り、意識改革に取り組んだ。自分がいいと思う部分だけを積極的に取り入れ、プロとしての意識を高めた。過去のレース映像を見返す時も「他の人が乗ってる馬でも自分ならどう乗るかをイメージするようになりましたね」。これまで以上に向上心を持って臨んだ勝負の年だった。

 自分を見つめる時間を増やしたからこそ、心の余裕ができた。今年は重賞2勝と結果にも表れている。トランスワープとのコンビで新潟記念、函館記念を制しサマー2000シリーズ王者に導いた。「前までは変なプレッシャーを感じた部分があった。でも、今は全体を通して平常心で乗れてきているので、その辺りで自分の成長を感じる」。玄人受けする大胆な騎乗の中でも冷静な判断を下せるようになった。今は重圧を心地よく感じられるほどに競馬が楽しい。

 この1年でさらなる飛躍のきっかけはつかんだ。すでに来年に向けた目標は明確に決まっている。「ローカル開催ばかりで乗っているので来年は主戦場で乗っていきたい。大きいレースを普通に乗れる騎手になって、G1で勝てるようにしたい」。どこまでも前向きに話すホープに2013年はより多くの脚光が浴びせられるだろう。【松田直樹】

 ◆大野拓弥(おおの・たくや)1986年(昭61)9月8日、埼玉県生まれ。小学6年から乗馬を始め、05年に杉浦宏昭厩舎より騎手デビュー。同年3月13日、中山4Rフレンチクルーラーで初勝利を挙げる。11年、中日新聞杯(G3)をコスモファントムとのコンビで制し、重賞初制覇。JRA通算は3173戦206勝。162.1センチ、46.5キロ。

 ◆中央競馬騎手年間ホープ賞 02年に設立。その1年間で顕著な成績を示し、成果を挙げた騎手を表彰する。G1や重賞の成績、勝利数などを参考に選出。選考委員(関東)は田中聖二(レース部長)岡山俊明(同次長)栗田文人(同)新村明(同参事)高木一成(中央競馬キャップ)。受賞騎手には賞金50万円が贈られる。表彰式は来年1月5日、中山競馬場で昼休みに行われる。07年から関西地区(日刊スポーツ西日本本社主催)でも選出。

 [2012年12月26日8時32分 紙面から]




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