川崎フロンターレのGKチョン・ソンリョンが、Jリーグのアンタッチャブル・レコードの1つである「GK通算防御率」でトップに立つ勢いだ。J1通算105試合に出場し92失点。1試合90分あたりの失点数は歴代2位の0・891点となる。00~03年にジュビロ磐田の黄金期を支えた歴代1位ヴァン・ズワムの0・885点に0・006差。2700分以上出場したGKで0点台はこの2人だけとなっている。

01年からJリーグの公式記録に採用されたGK防御率だが、これまでヴァン・ズワムの数字に迫るGKはほとんどいなかった。更新の難しい記録だった。そんな中、元韓国代表GKが16年に川崎Fに加入し、安定したセービングで移籍2年目からリーグ連覇に貢献。次節26日の大分トリニータ戦(昭和電ド)で完封なら、90分換算の失点は0・882点となり、一時的ではあるが、16年ぶりにGK通算防御率の首位が入れ替わる。(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)