日本とサウジアラビアの大一番は客観的に見て、日本が有利だ。過去の国際Aマッチ通算対戦成績は9勝1分け5敗とリード。0-1で敗れた前回対戦のアウェー戦は過去3戦3敗だが、ホームでは5戦全勝だ(中立地は4勝1分け2敗)。

しかも、日本がホームでの2連戦目なのに対して、サウジアラビアは1月27日(日本時間28日)のホームのオマーン戦から中3日。寒い日本への長距離移動もあり、コンディション面でも明らかに日本が優位だ。2連戦の2戦目で、いつも調子が上向く日本としては首位チームとの勝ち点差を詰める好機となる。

サウジアラビアは主力のMFサルマン・ファラジ(32=アルヒラル)がけがで不在。その司令塔を欠いたチームは1月27日のオマーン戦でも効果的な攻撃ができず、カウンターから何度もピンチに陥った。

両サイドバックが高い位置まで攻め上がるのが同国の特長だが、その両翼にパスを供給してきた「トップ下」の欠場はかなりの痛手だったようで、フランス人のルナール監督は代わりに先発したMFナジを前半32分で交代させた。

試合は1-0で競り勝ったものの、指揮官は「しっかり準備していたが、期待通りにはならないこともある。チームのパフォーマンスには満足していない」と語った。ここまで6勝1分けの無敗で首位を快走してきたが、6勝中5勝が1点差。勝負強さを発揮してきたチームも、今回の日本戦は不安要素が多々ありそうだ。

日本の国際Aマッチ・サウジアラビア戦成績
日本の国際Aマッチ・サウジアラビア戦成績