ワールドカップ(W杯)イヤーとなる2022年のJリーグは18日に開幕します。今季達成されそうな記録など知っておいて損はない、注目すべき数字を取り上げ、数々の見どころを随時紹介します。

元日本代表FW興梠慎三(35)が新天地で復活を期す。今季、浦和レッズから期限付きで北海道コンサドーレ札幌に移籍。昨季は自身の持つJ1連続シーズン2桁得点記録の更新はならず、わずか1ゴールに終わった。それでも鹿島時代の2007年からJ1で15年連続得点中。今季ゴールを決めると16年連続となり、MF小笠原満男(鹿島)の17年連続に次いで、MF中村憲剛(川崎F)と並び歴代2位タイに浮上する。

J1通算158得点は歴代3位。鹿島時代の2009年に12ゴールを挙げ、12年からは9年連続で2桁得点をマークした。だが、昨季は出場20試合のうち先発が3試合にとどまり、1ゴール。移籍発表時には「引退も考えたが、必要としてくれるクラブからオファーをいただき、もう1度もがいてみようと思った」とコメント。自身3クラブ目となる札幌で再起を図る。

J1通算得点の1位は昨季引退したFW大久保嘉人(C大阪)の191得点だが、2位のFW佐藤寿人(千葉)の161得点は射程圏。35歳のベテランFWは、2012~17年途中まで浦和を率いた恩師ペトロビッチ監督の下、J1新記録となる11度目の年間10ゴール以上を狙う。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)


〈J1年間2桁得点回数〉

10 佐藤寿人(千葉)

10 興梠慎三(札幌)

9 マルキーニョス(神戸)

8 大久保嘉人(C大阪)

8 小林悠(川崎F)


〈J1連続シーズン得点記録〉

17 小笠原満男(鹿島)99~15年

16 中村憲剛(川崎F)05~20年

15 中山雅史(沼津)94~08年

〃 遠藤保仁(磐田)98~12年

〃 興梠慎三(札幌)07年~継続中

14 藤田俊哉(千葉)94~07年

〃 福西崇史(東京V)95~08年

〃 野沢拓也(仙台)04~17年

〃 大久保嘉人(C大阪)06~19年

※所属は現在およびJリーグ最終