二度あることは三度ある、はず。川崎フロンターレが“吉兆”? の地で、白星を挙げた。

7日のJ1第12節・アウェー清水エスパルス戦で、2-0と快勝した。MF脇坂泰斗(26)が、1ゴール1アシスト。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で1次リーグ敗退後、初のJの舞台だった。脇坂は「悔しい思い、気持ちをぶつけられたと思う」と結果で体現した。今年もACL後に、敵地での清水戦に勝ったということは…。

三たびの「日本平」だった。川崎Fは17年9月13日に、ACL準々決勝で浦和レッズに敗れた。ベスト4を逃した直後、同年9月16日のリーグ戦の第26節で清水とマッチアップ。アウェーで、3-0の勝利を飾った。昨年も、そうだった。21年7月11日、ACLグループリーグ最終節・北京国安に4-0で勝利。帰国後初のJリーグは、やはり敵地での清水戦だった。同年7月17日も、2-0で勝ち星を持ち帰った。そのうちの1点はこの日、大活躍の脇坂のゴールだった。

3連覇を期待せずにはいられない。17年、21年とACL後に行われたJリーグの敵地・清水戦に勝利し、リーグ優勝を果たした。言わずもがな、クラブは17年以降、19年(横浜)を除き、全てリーグの頂点に立っている。無双の強さを誇示しているとは言え、この事実を無視できない。17年の時も、21年の時も、そして今回も、全て土曜日開催だった偶然も。

悲願の目標であるアジア制覇は今年も果たせなかったが、クラブ史上初のリーグ3連覇の夢は残されている。アジアでの悔しさを、清水の地で、切り替えたと思いたい。【栗田尚樹】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)