U-22(22歳以下)日本代表がカタール、UAE(アラブ首長国連邦)遠征を終え14日に帰国した。前日13日のU-22ウズベキスタン戦は0-0。攻撃陣の決定力不足が響き、10日のU-22イエメン戦から2試合連続スコアレスドローに終わった。来年1月12日開幕のU-23アジア選手権(兼リオデジャネイロ五輪アジア最終予選、カタール)に向け不安を残す中、日本協会は予備登録メンバー50人を公表。その中から18日に発表される最終登録メンバー23人を予想した。


<U22担当木下記者が予想した五輪最終予選メンバー>


 
 

◆2トップ

 19歳の時にリオ世代で初めて海外に渡った久保、今季のベストヤングプレーヤー賞に輝いた浅野、中島に次ぐ12得点の鈴木の選出は間違いない。スケールが大きい19歳の鎌田は有力、日本人とはバネが違うオナイウも手元に置きたい。50メートル5秒台の快足、伊東純が大穴だ。


◆サイドハーフ

 最激戦区。左はA代表も兼ねる海外組の南野、公式戦最多13得点の中島が当確。1次予選のレギュラー豊川も控える。右はキッカーを任される矢島の安定性が高い。浦和で今季6得点の関根と松本で進化した前田が追う。


◆ボランチ

 早生まれの主将遠藤と副主将大島が盤石。14年1月に手倉森ジャパンの公式戦1号をマークした原川も有力だ。最年少の井手口も手倉森監督が18歳の時から目をかけている存在。今季、磐田で成長した川辺の逆転選出もある。


◆センターバック

 11年U-17W杯8強メンバーの植田と岩波は、評価は揺るぎない。今冬の移籍市場で人気の奈良も2人と遜色ない能力を持つ。西野はG大阪で定位置をつかんでいるが、攻撃陣の人数を増やした場合に選外となる可能性がある。


◆右サイドバック

 右は唯一の大学生、室屋が確実。実力はA代表経験者の松原がNO・1だが手術した右膝の状況による。プレーできなくなった場合は伊東幸が繰り上がる。


◆左サイドバック

 左サイドバックは、利き足左で攻撃面に特長を持つ山中、湘南から福岡に移籍してJ1昇格の立役者になった亀川で堅い。


◆GK

 櫛引、中村は当確。早生まれでリオ世代の正GKを張ってきた櫛引を、福岡のJ1昇格に貢献した中村が猛追する。3人目は、盛り上げ役の杉本か最長身195センチの牲川。