ドイツ1部アウクスブルクFW宇佐美貴史(25)が20日、古巣のG大阪で練習を再開した。

 トップチームの練習後、1人でランニングなどで汗を流した。日本代表の親善試合シリア戦(7日)後からオフを挟んでいた。

 昨年6月に移籍して1年。リーグ戦11試合無得点だったシーズンを振り返り「1年すぐ終わった。来季は長く感じる1年にしたい。心地よい疲労感とかストレスを抱えていたら、もう少し長く感じるのかな、と思う。(今季は)いろんなことを考えるシーズンになった。違う意味でいいシーズンになった」と不完全燃焼な様子だった。

 クラブハウスでは長谷川監督と再会。「冗談で『いつでも待っているよ』と言われた」という。ただ、来季は宇佐美にとって代表復帰のためにも勝負の1年。クラブからは来季に向けて「司令塔として使う、というかチームの攻撃を支配するようなプレーをして欲しい」と言われたようで「ボール保持できるクラブならサイドでもいいけど、ボールの動きがあまりない(チーム)なら真ん中でやらないとボールが入ってこない。技術的な部分とかボールをどれだけ扱えるかというのは評価されている。これからは自分次第だと思う」とトップ下での活躍を誓った。

 苦しい1年だったが、24日で1歳半になる愛娘の菫(すみれ)ちゃんの存在が支えだった。最近は「一生懸命ずっとしゃべっている。パパとかママとか必要最低限のことは話す。そういうの見ていたらたまらなく、かわいい」と父親の顔。

 娘のためにも代表復帰を目指して「クラブで試合出ないと。クラブで試合に出ていたら(代表は)呼ばれる場所でもあると思うし。それぐらい気にかけてもらえたり期待してもらえている場所でもあるので。まずは僕がクラブで(試合に)出て(ハリルホジッチ監督が)選びやすい状態にすることが全てかな」と目標を定めた。