6大会連続のW杯出場を決めた日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が1日、さいたま市内で1日遅れの大演説だ。日本協会の田嶋幸三会長とともに会見に臨み、たった3つの質問に1時間5分も話し続けた。

 ハリルホジッチ監督は、オーストラリア戦後の会見で「プライベートで大きな問題がある」と明かした件について、この日も具体的なことは一切触れなかった。会見の質問もサッカーについてとされ、問われることもなかった。関係者によれば「大きな問題」とは、末期がんで闘病中の親族の状態だという。母国ボスニア・ヘルツェゴビナでも「sportske」の電子版が詳しく報じた。親族は兄サレムさん(故人)の妻ヤスナさんで入院中。病名には触れていないが、重篤な状態だという。

 前夜は「もしかしたら、ここに残るかもしれないし、残らないかもしれないし」とも口走ったが、それは批判的な報道に対する反撃だったとも説明。進退についても「何人かの方は残念だと思うかもしれないが、ここで仕事を続けます」と宣言。サウジアラビア戦からW杯へ向かう。