日本(FIFAランク44位)は敵地でサウジアラビア(同59位)に0-1で敗れ、通算6勝2分け2敗の勝ち点20で予選を終えた。気温30度を超える完全アウェーの戦いの中、後半18分に先制され、追いつけなかった。

 サッカー分析会社「データスタジアム」のデータで、最終予選の全10試合を振り返ると、DF吉田麻也(29=サウサンプトン)の奮闘が際立った。10試合すべてスタメンが入れ替わり、最終予選で日本代表史上最多の32人が出場した中、唯一全試合900分フル出場。フィールドプレーヤーでは、10年W杯南アフリカ大会最終予選のDF闘莉王(現京都)以来となるフルタイム出場を達成した。

 その元日本代表の「闘将」同様、エアバトルで強さを発揮した。浮いたボールに対して相手と1対1で競り合った「空中戦」で、チーム1位の57勝(13敗)をマーク。勝率も81・4%を誇った。5日のサウジアラビア戦でも7戦全勝と1度も競り負けなかった。相手のハイボール攻撃をはね返し続けた。危険な状態を回避した「クリア」もチーム最多43回。総パス数でも最多551本。攻守に奮闘したことが数字に表れていた。