東アジアE-1選手権に臨む男子日本代表合宿の2日目の練習が5日、都内で行われ、GK中村航輔(22=柏)に代表デビューの可能性が浮上した。

 この日は紅白戦など、実戦形式の練習に多くの時間を費やした。10対10の紅白戦の1本目で、中村はMF清武弘嗣(28=C大阪)、MF今野泰幸(34=G大阪)、MF井手口陽介(21=G大阪)らの入る主力組と思われるグループの一員としてプレー。大きな声を出しながら味方選手に指示を出すなど、堂々とした振る舞いで指揮官にアピールした。

 5月に代表初選出を果たしたが、11月の欧州遠征で代表入り後、初の選外となった。しかし、国内組のみの招集となった今回で復帰。練習後には「代表の舞台に戻ることができてうれしいですね」と素直な気持ちを明かした。

 練習での手応えについては「いつもやっていない選手が多い中で、勝つための準備ができたんじゃないでしょうか」と冷静に分析。2日に終えたばかりのリーグ戦終盤ではビッグセーブを連発し、チームの3試合連続無失点に大きく貢献。この日に発表された今年度のJリーグベストイレブンにも選ばれた。「リーグから間もひらいていないし、いつも通りのコンディションでできていると思います」と好調を維持しており、代表デビューへも不安はない。

 9日の北朝鮮戦に向けて期待は高まるが、起用については「監督が決めること」と多くは語らず。「リーグでいつも通りやっているプレーをやっていければいいですね」と話した。