日本サッカー協会(JFA)が9日午後、都内のJFAハウスで会見を開き、田嶋幸三会長(60)がバヒド・ハリルホジッチ監督(65)の解任と、西野朗技術委員長(63)を新監督とする人事を発表した。

 田島会長は、ハリルホジッチ監督の選手とのコミュニケーション不足、摩擦を把握しつつサポートしてきたが、ベルギー遠征のウクライナ戦後の状況悪化が、解任の決定打になったと明かした。これまでも解任、続投で悩み、シミュレーションしてきたが「選手、スタッフの摩擦は少なからずある。把握しつつも、越してしまったのが、その(解任の)決断。直接、選手からの話を聞いたが、うのみにしたわけじゃなく、全体のことを考え、解任すべく話…ウクライナ戦で、こういう状況になった。継続して、この作業(サポートと代表の状況調査)はやってきた」と説明した。

 ハリルホジッチ氏とJFAとの間に摩擦があったかと聞かれると「協会との摩擦はあったとは思っていない。合宿が終わったら会長室でよく話してくれた」と否定した。

 会長である自らを含め、JFAの責任について問われると「ここまでになった責任はある。でも、みんなが努力したのも事実だが、バランスが崩れた。続投で、ずっとサポートしてきたが、状況が変わったということ」と、解任し、体制を変えないといかんともしがたい状況に変化したことを重ねて強調した。【村上幸将】