なでしこジャパンは12日、13日のアジア杯1次リーグ最終戦のオーストラリア戦へ向けた前日練習を行い、紅白戦やセットプレー練習などで約1時間半、汗を流した。

 練習後に公式会見に臨んだ高倉麻子監督(49)は「(日本のいる)B組は、大会が始まる前から非常に難しい試合になるなと思っていました。やはり前節の韓国戦で決めたいと思って臨みましたけど、そう簡単にはいかず、最後の試合はオーストラリアという、アジアの中ではトップを走る素晴らしいチームと試合ができる。難しいということもありますけど、チームとしてはポジティブにとらえて、チャレンジャーの気持ちで全力で臨みたいなと思います」と話した。

 オーストラリアは現在世界ランク6位と、同11位の日本をしのいでアジアトップの実力を誇る。高さと速さを生かした迫力ある攻撃が武器で、高倉監督はオーストラリアの実力を認めつつ「(日本は)組織力であるとか、個人のところでは高いものを持っていますし、ゲームを読む力を持っている選手もいる。劣勢になる時間もあると思いますけど、そこは、なでしこの血が流れている選手たちが最後まで体を張って、ゴールを守ってくれると思っています」と話した。

 アジア杯では8カ国を4カ国ずつ2組に分け、上位2チームずつが決勝ラウンドへ進出する。日本の入ったB組は最終戦を残して日本、オーストラリア、韓国の3カ国が上位2枠を争う激戦となっており、日本はオーストラリアに勝てば、出場8カ国中5位までに与えられる19年W杯フランス大会出場権獲得と1次リーグ突破が決まる。