なでしこジャパンがFW横山久美(24)の2ゴールの活躍などで中国に快勝し、決勝進出を決めた。

 高倉麻子監督(49)は「前半で決着をつけたいという強い思いがあった」と明かし、「得点が狙った通りにきたことと、日本のペースで試合を進めたことは狙い通り。後半に相手の圧力が上がったときに受け身になった時間帯があったが、最後は交代選手がしっかり仕留めて勝ち切ることができた。プラン通り、選手がよく理解して粘り強く戦ってくれた」と振り返った。

 2得点した横山については「まだ学ばなければいけないところがたくさんあるが、結果を出したことでひとつ階段を上って成長してくれると信じている」と話した。

 決勝では1次リーグ第3戦で引き分けたオーストラリアと再戦する。中国戦の前に行われた準決勝のもう1試合、オーストラリア-タイ戦は2-2の同点でPK戦にまでもつれ込む激闘の末にオーストラリアが勝利した。高倉監督は「オーストラリアがタイにPKまでいったことに関して言えば、多少の驚きはある。タイのプレーを見たが、アジア全体のレベルが上がっていると強く感じた。サッカーは怖いスポーツ。何が起こるかわからないスポーツということを強く感じた」と話した。