サッカーW杯ロシア大会での代表入りを目指すメキシコ1部パチューカのFW本田圭佑(31)が15日、東京・多摩市でJ2東京ヴェルディの非公開練習に参加した。

 同クラブでの練習も、初参加となった9日から数えて5度目。この日も約2時間のフルメニューをこなして汗を流した。練習後にヴェルディの選手らが行っていた居残りでのシュート練習にも参加するなど、精力的に体を動かした。

 ガンバ大阪時代に、同ジュニアユースに所属していた本田と顔見知りだった元日本代表MF橋本英郎(38)は「他の選手の名前も覚えてきたみたいで、練習中に名前を呼んでコミュニケーションをとってアドバイスしていた。覚えられた選手はうれしいと思う」と話した。

 前日14日には、本田がNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(月曜午後10時25分)に出演。日本代表監督を電撃解任されたバヒド・ハリルホジッチ氏(65)への思いなどを語った。番組の恒例となっている「プロフェッショナルとは?」という質問には「プロフェッショナルとは、ケイスケホンダ」と答えるなど、本田らしさあふれる内容となっていた。

 番組はヴェルディの選手らの中でも話題になっており、この日発表された東京五輪世代で臨むトゥーロン国際大会のU-21(21歳以下)日本代表メンバーにも選ばれたMF井上潮音(20)は「練習前に選手たちで話してました。でも、本人が(練習場に)来たら『おはようございます』って感じで。いじっていいのかわからなかった」と苦笑いを浮かべた。本田が「プロフェッショナルとは、ケイスケホンダ」と答えた部分に関しては「1人で見ていたんですけど、『すげーな』って声出ちゃいました。自分の意見とか思っていることを恥ずかしがらずに真っすぐ伝えることは簡単そうでなかなかできない」と目を丸くしていた。

 本田は練習後には送迎車から降りて集まったファン約20人との記念撮影やサインにていねいに応じ、笑顔で手を振りながら練習場をあとにした。