ワールドカップ・ロシア大会に出場するサッカー日本代表の予備登録メンバー入りしたFW本田圭佑(31=パチューカ)が16日、都内でのイベント「HUBLOT LOVES FOOTBALL Special Exhibition」の第1部に出演し、「W杯優勝」と久しぶりにぶち上げた。同会場の直後の第2部に出た西野朗監督(63)への猛アピール? は届くか。事実上の第2次選考となる国際親善試合ガーナ戦(30日、日産ス)のメンバーは明日18日に発表される。

 まだ予備登録されただけだが、本田はやはり「W杯優勝」を口にした。都心の商業施設の吹き抜け階段ステージ。珍しく出演した公開イベントで「W杯で日本は何位になる?」と質問され、こう言った。

 「予選敗退、確率論的にはそうでしょう。それをOKとはできない。僕は出る以上は常に優勝としか言ってこなかった。優勝できる可能性はもしかしたら1%以下なのかもしれないけど、可能性はある」

 子どものころからずっと言い続けた「W杯優勝」。ぶち上げたのは8年前。4年前はもっと強く言って周囲も巻き込んだが、ブラジルでは1勝もできず惨敗。大会後封印し公言せず胸に秘めてきたが、このタイミングでもう1度宣言した。

 そのためには日本の枠を打ち破ることが大切だとも説く。「海外のことを美化しすぎ。試合前から名前負けしてる。日本人の典型的な島国の文化や、日本人の持ってるメンタルの課題」。典型的な日本人とは一線を画すこの俺が必要だ-。そう言っているようだった。

 もう半月近く実戦から遠ざかるが「(過去2度のW杯とくらべ)一番いい状態にある。一番期待していただいていい」。1年過ごしたパチューカは標高約2400メートルの高地。高地トレーニングの効果も「1、2カ月持つと聞いている」とした。

 メンバー入りは指揮官の決断ひとつ。外れる可能性もあるが「もちろん行くつもり。勝つつもりで準備したい。日本のサッカーをよろしくお願いします」。イベントで西野監督の“前座”を務め上げた。【八反誠】