サッカー日本代表の西野朗監督(63)が29日、横浜市内の日産スタジアムで、翌30日の国際親善試合ガーナ戦(日産ス)の前日会見を行った。

 質疑応答の中で、西野監督が21日から始まった国内合宿の中で試す3バックのセンターを、所属のフランクフルトでも同ポジションでプレーしている長谷部誠(34)が務めることについて、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ(29=バイエルン)、セネガルFWサティオ・マネ(26=リバプール)、コロンビアFWラダメル・ファルカオ(32=モナコ)、ハメス・ロドリゲス(26=バイエルン)ら各国の攻撃陣を、長谷部が抑えられるのか? と質問が飛んだ。

 西野監督は「止めることが出来るか、イメージできている?」と聞かれると「ゲームの中で、そういう局面だけではないと思う。1対1の対峙(たいじ)においても、抑えられないということは、長谷部に関してはないと思う」と長谷部へ絶対的な信頼を強調した。その上で「1対1で持たれる、数メートル離れている、ボールを持っている、持っていないの(複数の状況における)クレバーな対応やボランチ、両サイドバックを使うところで、最終的に彼が対応する…十分、対応できると思う」と、さまざまな状況での判断と選択するプレー、周囲を使う部分でも、長谷部の能力は対戦相手の強力FWを十分、抑えられると強調した。

 一方で「悪い状況の中で長谷部が対応することになると、どういう局面においても、誰が対応してもレバンドフスキ…ハメスになるかもしれないが、難しいと思う。人に対するよりも、ボールに対するDFをする中で、彼(相手攻撃陣)にボールが渡るのを軽減していく考えでDFする」とも強調。「人ではなくボールに対するDFを全員で捉えていきたいと思う」と、最終ラインでの勝負に至る前に、相手の強力攻撃陣にボールを渡さない守備に取り組む考えを示した。【村上幸将】