U-20女子ワールドカップ(W杯)で優勝した女子U-20(20歳以下)日本代表のヤングなでしこの選手21人が26日、帰国し、都内で優勝報告会見を開いた。

24日(日本時間25日)のスペインとの決勝戦で、後半12分に2点目を決めたFW宝田沙織(18=セレッソ大阪堺レディース)と、ポストプレーとして起点となったFW植木理子(19=日テレベレーザ)は、会見で選手1人1人が喜びのコメントを語る中で「世界一の景色をこのメンバーと見られてうれしい」と喜ぶとともに「次、先の景色を見に行く」と口をそろえた。

植木 チームワーク世界一のこのチームで、世界一の景色をこのメンバーと見られたことがうれしい。最高の夏を過ごすことが出来た。次の景色を見に行きたい。

宝田 世界一という最高の景色を見られてうれしかった。感謝の気持ちを忘れず、もう1度、最高の景色を見られるよう頑張る。

植木と宝田が口にした「その先」には、なでしこジャパンがある。池田太監督(47)は「優勝ということで、このチームは一区切りですが、次のステップ…なでしこであり、すばらしい人生を歩んでもらいたい。明るさ、努力、笑顔を忘れず、乗り越えていって欲しい」と選手に呼び掛けた。

その上で「『次の、なでしこを目指す』と常に話していた。入りたい、もっと強くなりたい、うまくなりたいと強い意志を持って欲しいと伝えています」と、選手にも、なでしこジャパンを目指すよう、常に意識付けしていると語った。

そして「世界大会を経験し、各国の選手、パワー、スピードを着実にスケールアップしなければいけないと感じた」と課題を口にした一方で、通用したポイントとして「判断のスピード、技術力、複数が関わって攻守をする日本の良さも磨きをかけて欲しい」と今後の課題も提示した。【村上幸将】