熱血指導の“熱男”がチームを救う。U-17女子日本代表が2日、福島県内でU-17ワールドカップ(W杯)ウルグアイ大会(13日開幕)へ向けた合宿を行った。1日に日本協会が、女性職員へのハグなどの「不適切行為」が原因で同代表の楠瀬監督が10月31日付で辞任したことを発表。一夜明けたこの日は、1日から急きょ指揮を執る池田監督代行のもと、選手らがミニゲームなどで汗を流した。

池田監督代行といえば、8月のU-20W杯フランス大会でチームを初優勝に導き、ミーティングなどでの熱い指導で選手から“熱男”と呼ばれて慕われた名将。W杯後はU-18日本女子代表監督に就任したが、今回の不祥事を受け、今年2度目のW杯の舞台に立つことになった。この日の練習は監督交代を感じさせない明るい雰囲気の中で行われ、新指揮官の大きな声がグラウンドに響いた。池田監督代行は「選手の顔は知っているし、1試合でも多く戦わせてあげたい。全力で、自分の熱はもちろん伝えている。(監督交代を)選手は消化してほしいし、『ピッチに出た時はエネルギッシュに』というのは伝えている」。GK福田も「明るい感じで、練習もしっかりできている」と話した。