日本代表MF原口元気(27=ハノーバー)がワールドカップ(W杯)ロシア組の意地を見せる。キルギス戦では、森保監督が大幅なメンバー入れ替えを示唆しており、左MFでの先発が濃厚。W杯ロシア大会では「不動の右MF」として躍動し、ベルギー戦で1得点を挙げた。だが、森保ジャパンではMF中島、堂安ら若手が台頭し一転、追う立場になった。原口は現状に「想定外といえば想定外。心の中に、何かW杯でやった自信もあったし」と本音を吐露し「(若手との競争を)完全に楽しめてますね。想定外でもおもしろいし、才能ある選手と競えるのが楽しみ。すんなり負けるつもりもない」とポジション奪還に闘志を見せた。

キルギス戦では国際Aマッチ経験が少ない選手を引っ張る立場になる。W杯ロシア大会でMF本田やDF長友が担った役割を継ぐ形だ。「本当に苦しいときに引っ張ってくれた。それを見てきたし、いい見本がいた。うまくいっていない時間帯に、どうリアクションが取れるかを大事にしたい」と強調した。苦しい時間帯に攻守でハードワークし、若手を引っ張るイメージを掲げ「試合でも一番走るぐらいの気持ちでやりたい」。W杯を知る男が、自身の経験と持ち味を発揮し、存在感を示す。【岩田千代巳】