日本が2大会ぶり5度目の優勝を目指すアジア杯(UAE)が5日に開幕する。

サッカー日本代表森保一監督(50)の遠征のお供はコーヒーだ。お湯を注ぐだけでできる簡易なインスタントコーヒーを必ず持参する。日本協会スタッフにも遠征先の部屋に用意してもらえるように依頼。試合前の1杯は格別で「水代わりに飲むぐらい。現役時代はドーピング検査(で引っかかる)可能性があるから、試合の時は控えていた」という。自宅では由美子夫人が豆からひいていれてくれる。昔は「砂糖を入れていた」というが、今は「ブラック派」だ。

選手に対しても同じ。普段は人格者で温厚な指揮官だが、時には厳しい“苦さ”を与えることもある。「チームのために戦わない、局面で戦わなければ指摘する」。東京オリンピック(五輪)世代で臨んだ昨年8月のアジア大会ベトナム戦ではゲキを飛ばした。1点を追うハーフタイムに「球際のところで戦えていないと選手には強く主張した」。今回のアジア杯でも要所で“苦さ”を注入して、日本代表を引き締めてくれるだろう。【日本代表担当=小杉舞】