森保ジャパンが11年大会以来、2大会ぶりのベスト4進出を決めた。5度目の優勝へあと2勝とした。

決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦から中2日も、スタメンはFW北川航也(22=清水)以外は同じメンバーで臨んだ。

準々決勝から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で前半にDF吉田麻也(30=サウサンプトン)の得点が取り消されたが、後半8分に再びVARによってMF堂安律(20=フローニンゲン)が得たPKを自ら決めた。

試合後の森保一監督(50)の会見の主な内容は、以下の通り。

 

森保監督 まずは、決勝トーナメント、どんな形でも勝って次のステージに進むことが大切な戦いの中、選手たちがベトナム戦を無失点に抑えてくれて、次のステージに駒を進められて良かったと思います。チームとしても経験値が1つ上がり、成長につながる戦いができたとともに、次の戦いでも成長につながる戦いができることを、しっかりチャレンジしたい。

--サウジアラビア戦後も「どんな形でも」と言っていた。内容的には満足できないところがあったか

森保監督 1-0という、相手を無失点に抑えて勝てたのは良かったと思いますが、決定機はたくさんありました。そこを決めて追加点を奪って勝つことができれば、さらに良かったかなと思います。ベトナムの戦い方も粘り強く戦ってくるということで、なかなかゴールをこじあけることはできませんでしたが、決定力というのはチームとしての課題として次の試合で改善していければと思う。しかしながら、なかなか追加点が奪えない中で選手たちが集中力を切らさず勝ちきれたことは、チームの経験値がまた1つ上がったかなと思う。

--先発をサウジ戦から1人しか替えなかった意図は

森保監督 もっとたくさんの選手を替えて臨むということも考えたが(中2日で)トレーニングができない状況でしたし、サウジアラビア戦からお互いいい連係、連動のもと、このベトナム戦に向けて準備して戦うことが(最善と考えたのが)選択の理由です。

--VARが勝負の分かれ目に。どういう態勢で臨んだのか

VARについては、特に選手たちには話してません。1度、AFCの方が来られてレクチャーの時間があったので、我々はルールに従うだけだということで、その場で話を聞いてすぐに終わりました。選手たちは試合前にVARの話をしながらやってくれていて、そこは気にしながらプレーしてくれていたという風に思っています。

--イランがここまで非常に強豪と見られているが、今日は(相手の)中国を応援するか

いえ、あの、試合はニュートラルな気持ちで見て、勝ち上がってきたチームに対して中3日でしっかり対策をして試合に臨めればなと思います。

--4人の選手が警告を1枚持っていたが

イエローカードをもらっている選手が今日のベトナム戦でさらにもらって、累積警告で次の準決勝に出られないことももちろん考えていました。しかしながら、それは、これまでもいろんなアクシデントがあった中、まずは今最良と思うことをやって、そこで何か起こった時に対処していこうと思っていた。累積の選手が準決勝で出たとしても、代わりに入っていいプレーを見せてくれる選手は控えているので、自然の流れでいこうかなと決めました。

--ベトナムの若い選手へのコメントを

ベトナムは監督、コーチ、素晴らしいスタッフのもと、今急成長しているチームだと思っています。