日本サッカー協会は10日、6月7日からフランスで行われるワールドカップ(W杯)に臨む日本女子代表なでしこジャパンのメンバー23人を発表した。

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年齢に関係なく、大舞台で力を発揮できる23人が並んだ。20代前半の若い選手が15人を占め、平均年齢は前回の27・6歳から23・9歳へ。W杯経験者は11年ドイツ大会が17人を占めた15年カナダ大会から6人へと減少した。11年大会の優勝を知る33歳のMF川澄ら多くのベテランが選外に。一方で高倉監督は昨年5月に右膝前十字靱帯(じんたい)と内側半月板を損傷し、今季の公式戦出場がなかったMF阪口の招集を決断した。負傷後も阪口の背負う背番号10を空けて待つほど信頼は厚く、膝の回復も良好だと確認した上での招集と説明した。

今回はMF長谷川ら14年U-17W杯コスタリカ大会を制した選手が6人、FW遠藤ら18年U-20W杯フランス大会優勝を経験した選手も4人選出。阪口ら11年W杯の優勝を経験した選手5人も加え“勝ち癖”を持った精鋭が世代を超えて集結した。FIFA主催の女子世界大会全てを制しているのは日本のみ。14年U-17W杯で日本を率いたのも高倉監督で選手の戦術理解度も高い。来年に控える地元東京での五輪にも弾みをつける大会としたい。【松尾幸之介】