23歳以下のチームが参加したトゥーロン国際(フランス)で準優勝したU-22日本代表が17日、成田空港着の航空機で帰国した。

準優勝の達成感よりも、決勝で敗れた悔しさの方が勝っていた。初の決勝進出を果たすと、強豪ブラジルと1-1の戦いを演じた。それでも選手たちの口からは、課題と反省が口を突いて出た。決勝のブラジル戦の同点ゴールを含む大会2得点のFW小川航基(21=磐田)は「感じるものが多かった。体の強さとか、通用しなかったことの方が多かった」。MF田中碧(20=川崎F)も「強さ、速さ、Jリーグじゃ体感できないものもあった。ブラジルと比べると一回り、二回り差があると思った」と悔しさをにじませた。

20年東京五輪を目指すだけに、満足感には浸れない。ブラジルで開催中の南米選手権のA代表には、同世代の20年東京五輪世代が18人も名を連ねている。小川が「コパ(南米選手権)に呼ばれなかったギラギラ感がみんな出ていた。(東京五輪を)あきらめるつもりはない。反省してメンバーに食い込めるように頑張っていきたい」と全員の思いを代弁すれば、FW旗手怜央(21=順大)も「コパのメンバーは五輪の中心になると思うし、トゥーロンはぎりぎりの選手。日ごろの練習までしっかりやって、また代表に選ばれるように練習していきたい」と結んだ。世界の同世代とのガチンコ勝負で得た代え難い経験と悔しさを胸に、準優勝メンバーたちが帰路についた。