2-0と快勝発進した22年カタールワールドカップ(W杯)アジア2次予選ミャンマー戦翌日の11日、日本代表森保一監督(51)が、次のアウェー戦となる10月15日のタジキスタン戦前に近隣国で事前合宿を行うプランを選択肢の1つに入れた。出国前に宿泊先で取材に応じ「実際実行するかは別として考え方としてあります」と話した。

ミャンマー戦の“教訓”を生かす。5日にキリンチャレンジ杯パラグアイ戦を行った後に現地入りしたが、練習場はピッチが周囲から丸見えで、連日のスコールでピッチも“田んぼ状態”。2日前の練習を試合会場に変更するなど環境への対応に苦心し、中4日の日程もありコンディション作りにも気を配った。

大雨だった試合前日には、ピッチ状態を優先させるのもあり試合形式の練習ができなかった。先発がパラグアイ戦と同じになったのは「練習できなかったのが一番。ピッチ上に全員立っている練習は1回しかできなかった」のが主な理由。「満足な練習ができなかったところはありますが選手たちは落ち着いて準備してくれて、昨日の試合もハードワークをしてくれて、かつ、集中も切らさずにやってくれた」とはいえ、タジキスタン戦も10日モンゴル戦(埼玉)から中4日。万全の環境を追求する必要はある。

11年11月のW杯アジア3次予選では、カタール・ドーハでの4日間の事前合宿をへてチャーター機でタジキスタン入りして4-0で快勝した。今回も実施するなら、UAEなどの近隣国も候補地に挙がる。「現地で練習場がしっかり確保できないとか練習場(の状態)が読めない中で、今回も事前に隣国でトレーニングをしっかり積んで入ってくるのも考えられたのは1つ学びになった。アジア予選は事前の移動や環境の違い、試合が始まれば簡単に相手は勝たせてくれない、という厳しさを知った。次からの戦いに生かしていければ」。最高の状態で選手をピッチに送り出すため、最善の準備法を模索していく。【浜本卓也】