日本代表森保一監督(51)は1日、広島市内で松井一実広島市長(66)を表敬訪問した。兼務するU-22(22歳以下)日本代表の監督として、17日に同コロンビア代表と同市内のEスタで親善試合に臨むためで、関係各所へのあいさつを行った。

U-22日本代表は来年の東京五輪を戦うチームで、今回は国内で初の親善試合開催となる。10月14日にはブラジル遠征で同じ22歳以下のブラジル代表を3-2で破っている。

「東京五輪へ向けて初めて国内で親善試合ができる。コロンビアは強豪だが、勝ってスタジアムに来た人に喜んでいただきたい」

森保監督の故郷は長崎だが、長崎日大高を卒業してからJリーグのサンフレッチェ広島で現役生活の大半を過ごし、12年から約5年半指揮を執った。実際に現在も広島県内に自宅があり、過ごした時間は最も長い土地だ。東京五輪世代の国内初試合の舞台に選ばれたのが、森保監督の愛する広島だった。

広島監督時代の17年6月25日に0-3で敗れた大宮戦がEスタで指揮した最後の試合。代表監督となってからは初めてで、約2年5カ月ぶりにかつてのホームスタジアムで指揮を執る。

12月28日にもU-22日本代表の試合(相手未定)が、森保監督の出身地長崎で行われる。

「広島と長崎で親善試合ができる。世界で2つしかない原爆を投下された、被爆地で試合をする。平和をかみしめて世界に発信していきたい。五輪も平和の祭典。平和の祭典に向かうということで、そのスタートを広島で切らせてもらうのは意義のあることです」

残された強化時間が少ない中、森保監督は全力投球を誓った。