後半20分から途中出場したMF山口蛍(29=神戸)が、わずか4分後に日本唯一の得点を決めた。

左の永井から届いた高速パスに右足を振り抜いた。相手に当たって角度が変わる強烈なミドル弾。「永井君が中(にいた自分)を見た時点で準備していた。相手に当たったのでラッキーだった」。ハリルホジッチ監督時代の16年10月6日W杯ロシア大会アジア最終予選イラク戦以来、通算3ゴール目の感想は「特に思うことはない」と笑顔を封印した。

前半の4失点はピッチ外で見ていた。「選手同士の距離が遠かった。ボランチが下がりすぎていて、僕が入ってなるべく前に位置を取ろうと思った。(DFも)ラインも押し上げてくれた。途中から入った選手は切り替えてできたと思う」。W杯アジア2次予選キルギス戦に続いての途中出場。3列目からの激しい守備と、果敢な攻撃参加で流れを変える役目を担う。

神戸で同僚の古橋が代表デビューしたことには「期待通り。(会場が)関西だし神戸サポーターの後押しもあったはず。これからも神戸で(好プレーを)見せ続ければ代表に呼ばれる」。来年の代表戦で2人の連係による得点が生まれるかもしれない。【横田和幸】