日本協会の田嶋幸三会長(62)が19日の岩手県内での講演後、オリンピック(五輪)代表も兼任する日本代表森保一監督(51)ら男女各カテゴリーの代表首脳陣を来年4月に稼働予定のサッカー施設「高円宮記念 JFA夢フィールド」に常駐させることを明かした。本格稼働前に東京・文京区のJFAハウスから千葉県立幕張海浜公園内に建設中の同施設に、技術委員会や審判委員会、メディカルなどのスタッフら約100人規模で移る。

代表の機能を一極集中させるメリットは、情報を一元化して強化や育成につなげるだけではない。施設の近くには天然芝ピッチと人工芝ピッチを2面ずつ併設。海外組は帰国時の調整の場としても利用するだけに、間近での状態の確認と代表スタッフらとのコミュニケーションのさらなる円滑化も可能。東京五輪の金メダルと22年カタール・ワールドカップ(W杯)出場へ向けて、大きなプラスにもなる。田嶋会長は「単なる練習場にするつもりはない」と語った。