サッカー日本代表が、10月と11月に欧州で合宿と国際親善試合を計画していることが3日、分かった。

現在、合宿地や対戦相手などを調査中。森保ジャパンは、新型コロナウイルスの影響で昨年12月の東アジアE-1選手権を最後に活動しておらず、年内のW杯アジア予選も延期になった。実現すれば20年初の活動、試合となる。入国制限などもあり、今回はJリーグの国内組は招集せず、日本代表史上初めて海外組だけの編成となる見込み。森保一監督(52)は10月に渡欧し、11月の試合終了後までの約1カ月半、欧州にとどまって視察などを行う予定も練られている。

   ◇   ◇   ◇

日本代表の招集メンバーが海外リーグ所属選手で占められたケースは過去にない。最多は23人中20人で、19年10月のW杯カタール大会アジア2次予選のモンゴル戦とタジキスタン戦で記録された。海外組の占める割合は史上最高の87%にのぼった。森保監督はFIFAランク100位以下の格下相手にもベストメンバーで臨んだ。一方の国内組は史上最少の3人だったが、当時J1東京に所属していたMF橋本は今年からロストフ(ロシア)に移籍している。

先発11人全員が海外組だったのは、19年2月1日のアジア杯決勝カタール戦の1度だけ。準決勝イラン戦後の1月29日にGK権田のJ1鳥栖からポルティモネンセ(ポルトガル)への移籍が発表されて海外組になった。カタール戦では3人が交代出場したが、MF伊東だけが国内組で柏所属。だが、一夜明けて伊東もゲンク(ベルギー)移籍が発表され、仮に移籍発表が1日前なら出場14人全員が海外組だった。