日本代表の森保一監督(52)が4日、今年初の代表活動となる欧州遠征のためオランダに向けて出発した。

出国前にオンラインで取材に対応し、史上初となったオール海外組の選手たちへの期待を語った。チームは9日にカメルーン、13日にコートジボワールとの国際親善試合に臨む。

初めての欧州組のみによる活動。招集した指揮官は「海外、サッカー大国に評価されて、日本サッカーの成長だと思う」と話した。欧州王者リバプールのMF南野拓実、レアル・マドリードからビリャレアルへ期限付き移籍中の久保建英と、ビッグクラブの名前も並ぶ。今回呼ばれた選手にとどまらず、代表スタッフがチェックしている海外組は50人を超えているという。

一方で、国内組でもリストアップした選手が複数人いたと明かした。新型コロナウイルスの影響でJリーグが過密日程になったことなどから招集を見送ったが「結果を残している、存在感を示している選手は対象だった」とした。11月に予定されている代表活動も今回と同じユトレヒトが最有力候補となっている。実現した際も国内組を招集するのも簡単ではなく、海外組によるチーム作りが続く可能性もある。

活動終了後は帰国せずに視察に回る可能性についても「プランの中にはある」とした。ただコロナ禍で行動に制限がかかる可能性が高く「現状では難しい部分がある。相談しながらというところ」と慎重に言葉を選んだ。視察が厳しい場合は、帰国して政府の方針に従い自主隔離の期間を過ごすことになる。