日本サッカー協会(JFA)は16日にオンラインで会見を開き、延期になった東京五輪を含む21年の年間スケジュールを発表した。男子はA代表と五輪世代のU-24日本代表の活動期間が重なるものの、試合日がずれたことで、兼任する森保一監督(52)がほぼ全試合を指揮することも可能な日程となった。22年W杯アジア2次予選に東京五輪と重要な試合がめじろ押しとなる1年を、森保体制で力強く進む。

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五輪イヤーは“兼任シフト”が敷かれた。3月、6月と、同時期にA代表と五輪代表が活動する。3月にはA代表のW杯アジア2次予選が再開。25日のミャンマー戦(日産ス)の翌26日に、五輪代表の国際親善試合(味スタ)が組まれた。試合会場も近く、森保監督は2つの試合を指揮してから30日のアウェーでのモンゴル戦に向かうことも可能になる。6月に関しても3日の札幌を除けば大阪、兵庫、愛知で2チームの全試合が組まれた。

過去にも両チームの活動は重なっており、森保監督はA代表を優先。横内昭展監督代行に五輪世代を任せていた。今年はコロナ禍で五輪世代は1月を最後に活動がなく、選手をチェックする機会は21日からの国内組キャンプのみ。五輪イヤーで少しでも長く、多くの選手の状態を見極めるため、指揮官が2チームを行き来することもできるようになった。五輪代表が戦う相手に関しては反町康治技術委員長が「出場国に申し込むことが大前提。力のあるチームと」と、強豪とのマッチメークを約束した。「五輪では金メダル獲得を達成したい」とぶれない目標を語る森保監督の、勝負の1年となる。【岡崎悠利】