初の日本代表入りを果たしたヴィッセル神戸のGK前川黛也(26)が19日、オンラインで取材対応した。元日本代表GKの父和也氏(52)に続く、父子での代表はJリーグ発足後初の快挙で大きな話題になった。

改めて父親について「本当に偉大な存在で、物心ついたころから『前川の息子』『前川のオヤジはすごいけど、自分はどうなのか』といろんな言葉を言われてきた」と振り返り、「その中で1歩1歩成長して、自分の力だけではないが、まず父親が代表としてプレーしていたところに行けたのは、すごく誇りでもある」と素直に喜んだ。

過去には日本代表について質問したことがあり、サンフレッチェ広島で活躍していた父は「Jリーグで試合に出る緊張感、重圧とは違い、代表は日本国民の全員の期待を背負って戦う。すごく違う重圧があるよ」と言っていたという。今回の初代表に関しては前日、携帯電話に父から「今まで通りコツコツ一生懸命、頑張ってね」というメッセージをもらった。

代表前最後のJ1リーグ戦は、20日の北海道コンサドーレ札幌戦(札幌ド)。開幕6試合連続の先発が確実な正守護神は「札幌はすごく攻撃的で、前線に個で打開できる選手がいる。次の試合に向けて、全集中している」と、3試合ぶり今季3勝目を目指す姿勢を強調した。【横田和幸】