東京オリンピック(五輪)世代のU-24日本代表が、五輪南米予選を首位通過した強豪アルゼンチンに完勝した。

0-1で敗れた26日の第1戦から、先発9人を入れ替えて臨み、前半に林が右足で先制ゴール。後半に板倉がヘディングで2点を奪い、3-0で完勝した。

初戦のセンターバックから、ボランチにポジション変更した板倉は「球際の1対1の部分は前の試合から修正できた」と完封した守備面の手応えを強調。「東京五輪で金メダルを取るために、こういう試合をしっかり勝っていかないといけない。コロナのある中でアルゼンチンという素晴らしい相手と2試合できて、最後に勝てて終われて、すごく良かった」と充実感をにじませた。

田中碧とのダブルボランチで、攻守にゲームをコントロール。「碧が真ん中に入ってボールをさばけていた。僕はその1歩前の、相手が嫌がるポジションに入って、碧の邪魔をしないようにと思っていた」と狙いを明かした。

五輪まで4カ月。守備陣の柱は「組織的に戦うのは日本の良さだが、今日の試合は1対1の局面でも負けていなかった。そこは個々でさらにレベルアップしていきたい」と誓った。

◆板倉滉(いたくら・こう)1997年(平9)1月27日、横浜市生まれ。小学4年で川崎Fの下部組織に加入し、15年にトップ昇格。18年は仙台へ期限付き移籍し24試合3得点。19年からマンチェスター・シティーに完全移籍し、加入と同時にフローニンゲンに期限付き移籍した。オランダ1部通算49試合1得点。国際Aマッチ通算4試合0得点。186センチ、75キロ。