日本代表DF長友佑都(34=マルセイユ)が2日、オンライン取材に応じた。U-24日本代表との強化試合(3日、札幌ドーム)では、同サイドでMF堂安律(22=ビーレフェルト)やMF久保建英(20=ヘタフェ)とのマッチアップが予想されるが、「堂安さんも久保さんも怖い。すごく怖いです(笑い)」と、褒め殺しなのか何なのか、後輩を「さん」付けし、長友らしからぬ発言が飛び出した。

数日前まで、堂安と久保はワールドカップ(W杯)アジア2次予選をともに戦った仲間だった。「怖い」発言は、実力をよく知る2人へのリスペクトも込めたものだが、実はこれが“心理作戦”。「『長友ネガティブになっている』と隙を見せながら、相手が狙ってきたところをバチッと止めようかなと。言っちゃったら心理作戦にならないけど」と笑い、「『堂安さんも久保さんもすごく怖いので、長友ビビっている』と書いておいてください」と、急きょ対戦することになった2人へ、メディアを通して挑戦状を送った。

「ビビっている」とはいえ、ポジションを譲る気はさらさらない。「ここでアピールしてレギュラーを狙ってやろうと、一発逆転を狙っている選手は確実にいると思う。この1試合で序列が変わる可能性は大いにある。人から何を言われてもいいけど、レギュラー争いの勝負には絶対に勝ちたい」と、強い気持ちを言葉に込めた。

東京オリンピック(五輪)を控えるU-24日本代表は、DF吉田、酒井、MF遠藤航をオーバーエージに迎えて、チームを強化中。堂安や久保のほかA代表で活躍するDF冨安もおり、長友は「U-24だけど、普通に日本代表のメンバー。日本代表同士のガチンコ対決になると思います。楽しみです」と話した。