「興国ライン」で、得点が生まれた。日本代表MF南野拓実(26)が、ワールドカップ(W杯)予選7試合連続得点をマークした。16年に本田圭佑(7試合連続)がマークした以来、2人目の記録。

1-1の前半40分だった。右サイドへ抜け出したMF古橋からのクロスに、南野が左足でゴール右へ流し込んだ。2人はともに、大阪・興国高出身の同学年。学校のサッカー部に所属した古橋に対し、当時はセレッソ大阪のユースに入っていた南野。歩んできた道のりは違えど、こうして日本代表として同じピッチに立ち、ゴールという形で“共演”を果たした。

南野はこれまでは2列目の左でプレーする機会が多かったが、この日はトップ下で先発。かねてポジションについては「個人的には、トップ下のプレーでもFWでも、感じたことを今に生かしたいと思うし、どこかのタイミングで入った時に、うまくプレーできる自信もあるし、選手たちの意図をくみながら出来れば、いいかなと。そこまで考えて器用にできるタイプではないので、まずは自分のことに集中していきたい」と話しており、柔軟に適応し、存在感を示した。

▼南野が19年9月10日のW杯2次予選初戦のミャンマー戦から7試合連続ゴール。18年ロシア大会予選(15~16年)でFW本田圭佑がマークしたW杯予選の出場試合連続得点記録に並んだ。本田は7戦全て1ゴールで、その得点部位の内訳は利き足の左足が4点、ヘッド3点と右足での得点はなかった。南野は7戦9得点で、右足3点、左足3点、ヘッド3点とバランス良く、実に器用にゴールを決め続けている。