FW上田綺世(鹿島=22)が2戦連発弾で猛アピールに成功した。後半頭から1トップで出場。後半12分、MF三笘のパスに得意の動きだしで抜け出し相手GKと1対1の場面でループ弾を決めた。

法大在学中、筑波大の三笘とユニバーシアードなどでプレーしており「あうんの呼吸」はバッチリ。ループ弾は5月30日の川崎F戦で決め「新しい引き出しのゴールを取れた」と話していたが、最終選考の舞台でも新たな武器で結果を残した。上田は「一つ違うシュートの形をつくるだけで違う。多くの選択肢があった方がいい。ちょっとずつ増やせている」と胸を張った。

鹿島ではFWエヴェラウドや伊藤翔(現横浜FC)のプレーを盗み見てシュート技術を学び、常に探求心は尽きない。東京五輪世代の代表戦ではFWで出場も得点もトップだ。「自分で出せるものは出した。あとは待つだけ」。東京五輪の舞台でエースとして輝く日も近い。