なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)は16日、東京五輪メンバー選考を兼ねた10日間の合宿を終えた。18日のメンバー発表を前に、高倉麻子監督(53)は「戦う集団にしたい」と展望を語った。

15日の練習ではMF北村菜々美(21=日テレ東京V)が膝を痛めて紅白戦を回避したが、指揮官は「今回招集した23人は全員、これからケガをしなければ五輪の開幕にはグラウンドに立てる」と問題がないことを明かした。

他にもケガを抱えながらプレーしている選手はいるといい、「どこ(のポジション)を厚くするかは、けがに左右されるところもある。シンプルにうまい順で18人、というわけでもない。戦う集団にしたいし、戦える選手を選んでいきたい」。全体の戦力バランスを考慮して、18人を選びたい考えだ。

メンバーの大枠は決まっているというが、「1人、2人は、どういう考えで決断するかで変わってくる。スタッフと話をして決断していく」という。今回の活動に招集した23選手のみならず、これまで招集してきた選手全員が選考対象。指揮官は「心を込めて」メンバーを選んでいく。